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ハチクマもサシバと同じように渡りをします。総数の関係でサシバよりもはるかに数は少ないです。中間平を渡るハチクマも、サシバの10分の1くらいでしょうか。
ハチクマは名の通り蜂の幼虫を好んで食べる変わり者です。主にスズメバチを食べるようです。その他にカエルやヘビや小鳥も食べるそうです。
ハチクマはカラスやサシバやオオタカと比べて、かなり大きく。トビよりは少し小さい鷹です。翼長は長く、その幅も太い。頭は細く、他の鷹に比べて華奢に長く伸びている感じです。
デザインには変異が多く、淡色系・暗色系・中間系、それに雄・雌・幼鳥とそれぞれ違うので覚えるのが大変です。
成鳥雄だけの特徴としては翼の後縁と尾の先が太く黒く縁取られていること。幼鳥の特徴は翼の先が黒いこと。雌はそのどちらの特徴もない。などが識別点ですが、私もなかなか識別できないのが現状です。ちなみに右上のハチクマは雄の特徴がよく出ています。中間系雄成鳥。
ハチクマは単独でタカ柱を作ることは希です。サシバに混ざってタカ柱を作ります。サシバの中にいるとその大きさがよく判ります。
中間平で見るハチクマも、サシバに混ざっていたり、単独だったり、ハチクマ数羽だったりとさまざまなパターンで渡っていきます。
ハチクマは中間平周辺で繁殖しているのを確認したことはありません。ただ、繁殖期に見たことがあるので、あるいはどこかで繁殖しているかもしれません。他のタカと違って繁殖期が遅く、6月から8月が繁殖期なので、梅雨と真夏の暑さとで、ほとんど観察に出ませんので、確認していないだけかもしれません。このハチクマも昔は結構いたとの事ですので、明らかに減っているのは確実です。
中間平を渡るハチクマのコースはサシバと同じです。そちらを参考にしてください。
~ 参考文献 「図鑑 日本のワシタカ類」 文一総合出版 ~
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これは中間系幼鳥・・・・だと思います。
右上の写真もそうですが、この写真も中間平で撮ったものではなく、白樺峠で撮ったものです。
これは中間平で撮ったものです。
このように下界をバックにタカの背中側が撮れるのが中間平の醍醐味です。
これも中間平で撮ったものです。
この時はかなり近く、目線のすぐ下を通ってくれました。ピントが甘いのが残念で仕方ありません。
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タカ柱というにはちょっと数が少ないですね。でもハチクマがこれだけ固まって帆翔するのはなかなか壮観です。