ここには秋の渡りの時期に中間平で見られる鳥の中で、小鳥を載せてあります。もちろんこれだけでは足りませんが。
 

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ウグイス

 
 ウグイス
ウグイスは見ただけでは種の特定が難しい代表的な鳥ではないでしょうか。かくいう筆者も見ただけでの特定には自信がありません。ただ、この時期のここで・・・というようなことでわかるくらいです。鳴けば誰でもわかりますね。
しかし、秋のこの時期、中間平辺りでは他のムシクイ類も混じっている可能性がありますので、やはり難しい。その時は地鳴きの「チャッチャッ」で判断します。他のムシクイ類に比べて、茶色味が強いようですが。
この辺りでも繁殖しています。


 

ホオジロ

 ホオジロ
左の写真はホオジロの雄です。顔のコントラストがクッキリしています。雌はこのコントラストがあまりクッキリしていません。
スズメのような色をしているので、知らない方はスズメと間違えます。でも鳴き声は独特です。この鳥の聞きなしは「一筆啓上つかまつり候」などと表現します。最近では「札幌ラーメン味噌ラーメン」などと表現する方もいます。よく考えたものです。
中間平でも繁殖しています。


 

カワラヒワ

 カワラヒワ
カワラヒワもまた、目立たない色でスズメと間違われやすい鳥です。全体は濃い目のウグイス色(ウグイスはウグイス色ではありません)で、羽に黄色い部分があるのが特徴です。
カワラヒワも秋の時期、集団で中間平の展望テラス周辺を動き回っています。
中間平のすぐ下の下界では繁殖しています。


 

モズ

 モズ
左の写真はモズの雄です。モズはスズメより大きな鳥です。腹面は茶色、背面は灰色という地味な色合いです。雄の特徴は過眼線がクッキリと黒いこと。羽の一部に白い班があり、飛ぶとよくわかります。雌の顔にも過眼線がありますが、ハッキリしません。とまっているとき、長めの尾をくるくると回すのも特徴の一つです。
小さいのに猛禽のような嘴をしています。虫などを捕らえる肉食です。

モズ雌

こちらは雌です。雄よりも腹面が茶色くなくかなり白っぽいです。過眼線がハッキリしませんね。
調べたわけではありませんが、中間平でも繁殖していると思います。


 

メジロ

 メジロ
メジロは緑がかった灰色で、これこそウグイス色ですね。目の周りの白いリングが可愛い小鳥です。
果物の甘い果実や花の甘い蜜が大好きです。繁殖期以外はチョロチョロクチュクチュと早口に鳴きながら集団で行動しています。
中間平周辺でもよく出会います。動きは忙しいので写真に撮るのは結構大変です。

梅にメジロ

これは定番の「梅にウグイス」ではありません、「梅にメジロ」です。バーダーにはこちらの方が定番だとよく知られていますね。
中間平展望テラスの下の梅林にも春先沢山やってきます。


 

エナガ

 エナガ
エナガは日本で指折りの小さな鳥です。ただ、尾が長いので全長では下位にはいませんが体重では一二を争うでしょう。なんといっても小さな嘴にこの小さなクルリとした目がチャーミングです。
秋にはシジュウカラの群れなどと合流して、中間平にもよく来ます。当然、中間平周辺で繁殖しているでしょうが、確認はとっていません。

エナガ

エナガは軽いので、幹に縦に止まったり、枝にぶら下がったりするのはお手のものです。逆立ちするようにして餌を食べることもあります。


 

シジュウカラ

 シジュウカラ
ご存知シジュウカラです。この鳥は身近にいて可愛い人気者ですね。頬の白さとネクタイのような黒い縦線が特徴ですね。太いのが雄。細いのが雌です。写真のシジュウカラは雌です。
秋から冬にかけては、他のカラ類やエナガ、コゲラなどと根群を作っています。もちろん中間平周辺でも繁殖しています。

シジュウカラ

背中側は青灰色。


 

ヤマガラ

 ヤマガラ
ヤマガラはカラ類の中では派手な色合いですね。この朱色が光に当たると綺麗な色です。人懐こい鳥らしく、昔はおみくじ引きの芸など教えて、縁日などで披露されていたそうです。筆者は見たことはありませんが。
ヤマガラはヤマガラだけで集団を組むことはないようです。他のカラ類やメジロなどと昆群を組みます。
中間平周辺でも繁殖しています。

ヤマガラ

胸にはシジュウカラのような棒ネクタイではなく、三角形の蝶ネクタイです。


 

コゲラ

 コゲラ
スズメ大の小さなキツツキです。背中側は黒に白い横班があります。
右の写真は巣穴を掘っているところです。木掘り実力はたいしたもので、かなりのスピードで掘り込んでいきます。巣はどうも一つで済ますことはないようです。いくつか作って、雄雌が気に入ったものを使うようです。
秋冬はカラ類やメジロの集団に混じって行動することが多いようです。

コゲラ

コゲラは雄雌がよく似ています。後頭部のこの赤い点が見えたら雄です。しかし、このようによく見えるのは希です。


 

アカゲラ

 アカゲラ
アカゲラはスズメよりかなり大きく、ムクドリ大のキツツキです。背中側は黒に白い班があり、大きく逆ハの字の白い線があります。下腹から下尾筒にかけては赤い。
雄の後頭部には赤い班があります。右の写真のアカゲラに微かに見えています。
中間平周辺でも繁殖しています。

アカゲラ

キツツキは目にもとまらぬ速さで木をつつきます。よくムチ打ち症にならないものです。