クリックすると大きな画像 |
ツミは、雌はハト大、雄はそれよりやや小さい小型の鷹です。雌の胸や腹は横班がかなりハッキリしていますが、雄には横班がほとんどなく白く見えます。雌の背中側はこげ茶色ですが雄はほとんど黒か濃いグレーに見えます。珍しく目の色も違います。雌はタカらしい黄色をしていますが、雄は濃い赤でほとんど黒く見えます。
街中の公園や街路樹などにも巣を架ける、身近なタカということができますが、結構見逃されています。また、ツミの巣の回りにはオナガが集団で巣を架けることで有名です。もちろんオナガがいるところでの話ですが。どうやらオナガがツミを用心棒代わりに使っているようです。
オナガとツミで面白い場面を見たことがあります。ツミが餌を獲ってきて、巣の近くの横枝でそれをさばいている時のことです。何故かオナガがモビングのようにツミにちょっかいを出し始めました。ツミはちょっとめんどくさそうでした。何度もモビングをしかけられるのを嫌がって、餌を枝に乗せたままモビングを仕掛ける一羽を脅すようにぴょんと跳ねて枝を1mほど移動しました。その隙です。別のオナガがサッと斜め下から飛んできたと思ったら、素早くツミが離した餌を取って行ってしまいました。見事な連携でした。はたしてその連携が計画的なものかはわかりません。たまたまそういう状況になっただけなのだと思います。でもオナガもカラスの仲間ですから頭はいいでしょう。或は計画的だったかもしれません。
寄居の平地ではツミの巣を見つけたことはありますが、中間平周辺の山で見つけたことはありません。しかし。すぐ近くの丘陵地で繁殖期に鳴き声を聞いたことがありますので、この山でも繁殖していてもおかしくは無いと思います。
サシバの渡りの時期には、オオタカやノスリやサシバにモビングを仕掛けるのを何度か見かけました。何のためにそうするのかちょっと判らないのですが。秋は繁殖の時期ではないので、縄張りを守っているとも思えませんし。ただ気が強いことは確かなようです。巣の近くで観察していて、頭のすぐ上を羽音激しくモビングされたことがあります。ちょっと怖かった。
~ 参考文献 「図鑑 日本のワシタカ類」 文一総合出版 ~
クリックすると大きな画像 |
これは雄です。腹面は白く目が赤く見えるでしょうか。
ちなみに右上の写真が雌です。
これは巣の中にいる幼鳥。白い幼羽から本羽に代わろうとしている頃です。
巣立ち雛です。巣の近くで親から餌を貰っていました。
これは餌を持ってきた親に、ねだる仕草でしょうか。それともただの伸び?
クリックすると大きな画像 |
これは先ほど話に出た、中間平でノスリにモビングを仕掛けるツミです。
ノスリに比べて本当に小さいですね。