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ヒトリシズカ
ヒトリシズカはセンリョウ科の植物です。はじめ十数cmで4枚の葉の中から花が顔を出し、その後2~30cmまで立ち上がります。4枚の葉は2枚の対生の葉がくっついて開くので、4枚輪生のように見えます。
写真のように一塊に咲くことが多いようです。
ヒトリシズカの名の由来は義経の愛した静御前からきているとのことです。
一つの花のアップです。白い花糸が清楚な感じで素敵です。個人的にはまだ葉が展開しない内、花がその中から顔を出しているのが一番好きです。この写真は少し葉が展開しすぎています。
コガネネコノメソウ
コガネネコノメソウはユキノシタ科の植物です。このコガネネコノメソウはネコノメソウの仲間内では派手な色をしています。山の湿った所に生えます。
匍匐枝を出して回りに広がっていきます。そのため大きな群落になっていることがあります。
コガネネコノメソウの花のアップです。黄色い4枚の花弁の中に包まれるようにして、これまた黄色い蕊があります。
ユリワサビ
ユリワサビはアブラナカの植物。ワサビとついているだけあって、ちょっと似ています。白い十字花はワサビと同じよう。それを多数まばらにつけます。茎の下のほうの葉はワサビの葉を小さくしたようです。
またその茎をかじってみるとわかるのですが、ワサビの風味があります。山菜としても使われています。
ヤマブキソウ
ヤマブキソウは高さ20~40cmのケシ科の植物です。黄色くて大きな花がヤマブキに似ているのでヤマブキソウと名がつきました。背の低いこの時期の花としては、4・5cmほどの大きな花を咲かせます。
どこにでもある花ではありません。釜伏山体でも数が非常に少ない種類の一つです。
横からのアングル。この写真のように、三枚の複葉を二つ三つつけます。蕊も黄色なので、花は全体黄色です。
ムラサキケマン
ムラサキケマンはケシ科の花です。背丈は5・60cmにもなるでしょうか。赤みの強い紫色の花を茎の上部に房状に着けます。
道端の日の当たるところでよく見かけます。
ムラサキケマンは蝶のウスバシロチョウの食草です。この花が沢山咲いているところでは、春にウスバシロチョウもよく見かけます。
ムラサキケマンの花のアップ。花の一つをよく見るとヤマエンゴサクに似ていますね。近い仲間でしょう。
ミヤマキケマン
ミヤマキケマンはムラサキケマンと同じケシ科の花です。色が違うだけでよく似ています。大きさも同じくらいです。ムラサキケマンは平地でも見られますが、ミヤマキケマンは山に行かないとないようです。山では一緒に咲いています。
ただキケマンというのもあるようですが、釜伏山周辺ではミヤマキケマンばかりだと思います。
ジュウニヒトエ
ジュウニヒトエ背丈が10~25cmほどのシソ科の植物です。花が幾重にも重なってついているところからジュウニヒトエという名をいただきました。粋な名前ですね。平地から結構高い山まで咲きますが低山が本場のようです。陽だまりにこの花が大きな株を作って咲いているのは見事です。
真横からのアングル。まるで小さな天使が沢山飛び回っているように見えないこともない。
キランソウ
キランソウはシソ科の植物です。立ち上がらず地面にへばりついて広がっています。そのため、またの名をジゴクノカマノフタといいます。
目立ちませんが、よく見ると花の一つ一つは濃い青紫のなかなかいい顔をしています。
これも早春から春にしか見られません。