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ノスリはカラス大のずんぐりむっくりしたタカです。オオタカやサシバとも近い大きさのため、それらと間違われやすいタカです。尾はオオタカやサシバより短く、よく扇型に開きます。翼もサシバほど細くなくやや膨らんだ感じです。
デザインの特徴はお腹側の足の付け根辺りに黒っぽい腹巻をしていること、翼を広げた時に翼角の下辺りが黒っぽいこと、などが上げられます。そのほかの裏面は白っぽいですが、オオタカほど真っ白ではありません。背中側は総じて茶色です。
目が黒いため、オオタカやサシバのようにタカの精悍な感じはなく、結構優しい感じを受けます。
帆翔時の翼はややV字型ですので、遠めで大きさや形がよく判らない時でも比較的わかりやすい識別点といえます。
風の時、羽ばたかずに停空飛翔(ホバリング)で空の一点にぺたりと張り付いたようにとまる事があります。これは見事です。
中間平の展望テラスから見ていると、回数としては一番姿を見せてくれるタカです。中間平周辺でも確実に繁殖しています。ちょっと前になりますが巣も見つけたことがあります。
サシバやハチクマを見に行った時、必ず見られるとは限りませんが、ノスリはほとんど確実に見られます。あまり出過ぎて野帳に記録するのさえやめてしまうほどです。
それでも展望テラスから下を通るノスリは、背中が見えるのでちょっとカメラのシャッターを押したくなります。
右上の写真はそのノスリの背中側ですが、残念ながらバックが空ですね。これは目線より上でしたがそれ程の角度がなく、やや体を傾けた時に撮ったものだと思います。背中側はなかなか精悍な感じですね。
~ 参考文献 「図鑑 日本のワシタカ類」 文一総合出版 ~
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これはよく見かける下からのアングル。お腹の腹巻と翼角下の黒っぽい班がよく判ります。
どうやら食後のようです。胸の上部が膨らんでいますね。素嚢に食べたものを溜め込んでいるようです。
大きさの比較。ほとんどカラスと同じです。
仲良く並んでいますが、実はカラスがノスリを追い回している時の一瞬です。
停空飛翔するノスリ。この時も長い間、空中の一点に止まっていました。
これは広い河川敷で撮ったものです。
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これも河川敷です。ほとんど横からのアングルです。